
メンフィスのブラック・ヒストリー
メンフィスにおけるブラック・ヒストリーをピックアップ
ブラック・ヒストリーとは、"アメリカでのアフリカ系アメリカ人の歴史"を振り返る事を意味しています。アメリカでは、2月はブラック・ヒストリー・マンス(Black History Month)に制定されていて、ブラック・ヒストリーの月間となります。このページでは、メンフィスのブラック・ヒストリーに関する一部をご紹介します。




フリーダムアワード Freedom Awards
1995年から毎年、秋になるとナショナル・シビルライツ博物館(国立公民権博物館)はフリーダムアワードを発表します。このアワードは、平等な権利を守り、その成果が市民権運動の精神を表す個人を称えるものです。業績が認められて賞を受けた人々には、オプラ・ウィンフリー(テレビ番組の司会者で慈善家)や、ハリー・ベラフォンテ(歌手で社会活動家)、ジャッキー・ロビンソン(黒人初のメジャーリーガー)のようなアフリカ系アメリカ人だけでなく、ダライ・ラマ14世(チベットの高僧。ノーベル平和賞受賞者)、ポール・ルセサバギナ(ルワンダ共和国 オテル・デ・ミル・コリンの副支配人)、ボノ(アイルランドのロックバンド U2のボーカリストで慈善活動家)のような人々も含まれています。
ビールストリート バプテスト教会 Beale Street Baptist Church
ビールストリート沿い、W.C. ハンディー・ホーム博物館の少し東側に教会が建っています。南北戦争の時に黒人たちの避難場であったこの地に建てられたビールストリート バプテスト教会は、ファーストバプテスト教会(First Baptist Church)とも呼ばれる教会で、アフリカ系アメリカ人のために建設されたアメリカで初めてのレンガ造りの複合教会です。また、この教会の地下で最初の黒人新聞「The Memphis Free Speech」(1892年~)が出版されました。 1971年にアメリカ合衆国国家歴史登録財(National Register of Historic Places)に登録されました。
トム・リー・パーク Tom Lee Park
メンフィス ダウンタウンのミシシッピ川沿いにあるトム・リー・パークは、1925年に蒸気船が沈没して溺れかけている人々を救助したアフリカ系アメリカ人のトム・リーの名前を冠しています。トム・リー自身は泳げないにも関わらず小さなボートで32人もの人々を救いました。その勇敢な行動に敬意を表して、公園にはトム・リーが溺れかけの人を助けている像が建てられています。
WDIA
WDIAはメンフィスに拠点を置くラジオ局で、1962年にアメリカで初めてアフリカ系アメリカ人によってプログラムされたラジオ局です。ブルースやソウルミュージックなどの黒人音楽が広まるのに大きく貢献しました。今でも放送をしていてその人気は衰えていません。メンフィスに滞在中はラジオの周波数を1070に合わせてみましょう。
アレックスヘイリーハウス&ミュージアム The Alex Haley House and Museum
1977年にアメリカのテレビドラマにもなり高視聴率を記録した『ルーツ』は、アレックス・ヘイリーの小説が原作です。この親子3代にわたる黒人奴隷の物語を描いたベストセラー小説『ルーツ』で、著者のアレックス・ヘイリーはピューリッツァー賞を受賞しました。日本でも放送されて話題になったので、登場人物のクンタ・キンテの名前を憶えている方も居るでしょう。 アレックスヘイリーハウス&ミュージアムは、メンフィスのダウンタウンから北東に約50マイル(80km)のヘンイング(Henning)にあります。